卒業試験

今日は４月から外の病院に出張される先生と大血管手術の麻酔を担当しました。

その先生とはいろいろな経験を共にしてきたのですが，
最近は一緒に麻酔することは少なくなっていました。
久しぶりに組んでみて，彼の成長ぶりには驚くと同時に，とても嬉しく思いました。
「卒業試験やで～」といって臨みましたが，立派に合格です。
もっとも，当の本人は「まだ卒業しません」と言い張っていましたが…。

しかし，私が指導医としてその先生の後ろに立つことは，あまりないかもしれません。
なぜなら，次は彼が誰かの指導医になるでしょうから。

術中にいつも見学に来ている外科の先生から
「先生は良い若手を育てていますね」と言われました。
もちろん，リップサービスもあるんでしょうけど，
今の私にとっては最高の誉め言葉です。
でも，私もまだまだ「若手」なんですが・・・

麻酔科医になってまる10年が過ぎようとしています。
この10年でできなかったことを，次の10年でやっていかねば…。

Stay hungry, stay foolish.

コメント 2

すばらしいですね。でも麻酔科医としてヨチヨチ歩きのころから育てたレジデントが一人前になっていくのを見ると本当に頼もしく、うれしい気持ちでいっぱいになります。
私の指導医としての技量は本当にまだまだなので、後半は「負うた子に教えられ」ながらの仕事になったり。
もっと自分も成長しなくては、と思っています。
by runa123 (2010-04-02 21:52) 

コメントありがとうございます。
「負うた子に教えられ」で良いのではないでしょうか？それはるな先生の教育が良かったということに他ならないわけですから。。。

他人を教えることで学べることは決して少なくないと思います。楽ではないけれど。

by nagare-anes (2010-04-04 06:54)